うっかりしていました。うっかりです。うっかりスポンジを便器の奥のほうで手放してしまいました。
便器の内部ってこんな感じになってるじゃないですか。排水管までの間はS字トラップになっていて水（封水）が臭気を防いでいます。どう考えても手で届く範囲など限られていますよね。普通のブラシとて届く範囲はたかが知れてますよね。
時々ちぎったメラミンスポンジで便器を擦ることがあるのですが、届く範囲はS字トラップ手前の底面くらいでしょう。普段は目視できない部分まで擦ろうと思ったりもしませんが、その日はとても疲れていました。疲れていると人は普段なら考えられないことをしてしまいます。メラミンスポンジを持った手を突っ込んでいました。もちろん届くわけありません。持ち方を変えようと一旦スポンジを手放したら……
そりゃこうなるよね。スポンジは水に浮くので奥で手放したら封水の向こう側に行ってしまいます。もはや手は届きません。異物を落としてしまった場合、水で流してしまうのは悪手らしいです。でも疲れていた私はうっかりジャー！ と勢いよく流してしまいました。やっちまったんだよ。
でもまぁこの程度の小さな異物なら普通に流れるでしょ。そう思ってしまいがちですが、実際流れたのか確認しないと夜も気になって眠れません。いや眠るけど。万が一どこかに引っ掛かっていたとしたら、将来的に詰まりの原因にもなりかねない。どうしよう、とても気になる……。
結論から言うと、どこにも引っ掛からずに浄化槽に辿り着いて浮いていました。だから最初から浄化槽の蓋を開けて確認すればよかっただけの話なのに、トイレの汚水枡の蓋を開けてトイレの水を流して確認したりなど遠回りなことをして汗だくになりました。最近暑くて参ってしまいます。冷房大事、水分大事。排水管に固形物は流さない。以上です。
