常日頃、ブログ記事のカテゴリ分けが面倒で9割方「その他」で済ませているわけですが、今回「DIY」って言うんですかね。「自分でなんとかした」という意味では合っているとは思うものの、ねぇ。
それはともかく、今回初めて水没により浄化槽が使えない自体に陥りました。事の始まりは2階のトイレ。封水がゴポゴポと音を立て始めたのです。即座に諦めて電源を切り、水嚢で封印しました。
これは1階トイレですが、このような感じです。袋に水を溜めて口を縛り、さらに袋に入れて二重にして、便器内にIN。とにかく全ての排水口を水嚢で封印しました。
屋内はこれで祈るしかありませんでしたが、途中で「あれ浄化槽って何もしなくていいんだろうか」と気づきました。遅いよ。もう外に出たくないレベルで水が溢れているのに。うわあめんどくさい。
調べてみるとブロワを水没させるのは非常に痛手になりそうなので、ブロワを救出することにしました。
これがブロワ。浄化槽内に空気を送り込んで循環させるものです。浄化槽内には微生物がいて汚水を浄化してくれているのですが、ブロワはそれら微生物に酸素を供給するという役目もあります。つまり、ブロワが水没してお亡くなりになってしまうと芋づる式に微生物もお亡くなりになってしまい、浄化槽が浄化槽としての役割を果たせなくなってしまいます。非常に困ります。だからまず水没しそうな時はブロワを救出しなければならないのです。1日2日くらいなら微生物も全滅しないでしょう、そう信じて。
ブロワを外すにはどうすればいいか。ケーブルを抜いて、ゴムホースの止め金具を外し(ブロワ側は外さなくても大丈夫)、引っこ抜く。それだけ。ブロワは浸水の被害が及ばない場所に避難させます。それと、パイプから水やらゴミやらが入り込まないようにテープなどで封印しておきます。あとはひたすら祈るのみです。
そんなこんなでどうにか水が引いたら復旧作業。ブロワを戻してめでたしめでたし、というわけにはいかないようで、いくつかチェックしなくてはなりません。
- 漏電してないか
- ブロワは無事か
- 変な所から汚水が漏れ出していないか
- 消毒槽の中は無事か
1~3は大丈夫。問題は4番。マンホールを開けて確認……でも浄化槽のマンホールって3つもあるんだけど、どれなんだろう。
放流側にあるのが消毒槽です。普通に考えれば上記のように推測できるのですが、マヌケなので全部開けて確認してしまいました。やっぱり右側でした。マンホールの蓋は樹脂製で非常に軽いのでロックされています。ロックされていなければ浸水時に外れてどこかに行ってしまうでしょう。実際、家の雨水のマンホールの蓋が2枚くらい外れて漂流しかけていました。危ないなぁ。
ロックを外すにはコインドライバーがあると非常に便利です。たまたま家にあったので役に立って良かったですが、別にコインでも外せます。何なら指でどうにか回しても外れます。世の中そんなもんです。
あまり見苦しくないよう画像に多少の加工を施しました。中央部分の白い筒状の物体が「消毒筒」と呼ばれるものです。支持具にスポッと入れるだけなんですが、それゆえに水位が上がると簡単に外れてしまうようです。開けて確認してみた時には外れてプカプカ浮いていました。幸い手が届く範囲だったので元に戻しました。戻せなかったりどこかに消えてしまった場合は、浄化槽の使用はできないようです。
最後にブロワを戻し、ケーブルを差し込んで完了。排出先の水没もそれなりに解消されたのを確認して、通常使用が可能となりました。後日、点検してもらったところ異常は無し。めでたしめでたし。
……といった感じでした。よし、これで次に生かせるぞ。いや次なんて無いほうがいいんだけど。あられても困るんだけど。勘弁してよ。