キレイな家を目指したい

物臭だけどキレイな家に住み続ける方法を模索しています

不意打ちで心の予想外な部分を抉られる

 最近、近所のバイクがうるさいわ通りすがりのバイクがうるさいわ真夜中の遠くのバイクがうるさいわで精神ゴリゴリに削られてボロボロ。ニュース見ても景気の悪い話ばかり目に飛び込んでくるし出費は嵩むし電気代も上がるしガソリン代も言わずもがな。なんかもう疲れたな……と天井を見上げれば目眩がして気持ち悪い。ああもう。

 そんなある日の休日、隣でダラダラとゲームしている夫のスマホに着信。聞きたくなかろうが嫌でも聞こえてくる通話。夫母だ。9割方ロクなことじゃないので耳を塞いでいることも多い。この日は、もう耳を塞ぐ気力も足りていなかった。聞こえてしまった。何故、今さら、10年近くも前の話を掘り起こしているのだ。流産した時の話を。は? なんで?

 状況を把握すると、恐らく以下のような感じと推測される。

 身内で似たようなことが起こり、相談を受けた夫母が混乱して夫に電話を掛けた。病院に対して不信感を抱いているらしい。だから私の場合はどんなもんだったのかと知りたかったらしい。そんなもん無関心が服着て歩いてるような夫に訊いたところで得られるものは何一つ無いのだが。病院の対応は直接見ていないので分からないものの、検索してみると対応の仕方に問題があったんだろうなということが察せられた。今回は仕方ないけど今度からは別の所で診てもらったほうがいいかもね……。

 しかし、だ。症状にしろ何にしろ、今はネットで検索すれば情報が得られるものだろう。何故私の話を聞こうとするのか。当人だってそんな安易に話を広めてほしくないだろうに……私も夫も、知らなくていい話を知る羽目になってしまった。私に至っては不意打ちで心を抉られてしまった。いろいろ思うことがあってもいろいろ腐心して平坦に均してアスファルトで固めた地面を、夫母はいとも容易くガリガリと削り、捲り上げていった。久し振りに、とても気持ちが悪い。とても気持ちが悪くて逃げ出したくなる。

 何も本音で話せないような家族仲で生きてきた身には、何でも明け透けに話せる家族が猛毒のように感じてしまうんだよ。