キレイな家を目指したい

物臭だけどキレイな家に住み続ける方法を模索しています

実は大変だった

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 これ、庭に生えてるイチジクの実。母が食用目的で植えたらカラスを筆頭に鳥やら虫やらが集まってきて宴が開かれる有様。私は「まぁ別に」と無関心だが、当然母は食べられてたまるかと抵抗。しかしそれを嘲笑うかのように毎日庭に来るカラス。憤る母。割とどうでもいい私。それが8月の末の出来事。もう遠い昔のことのように感じる。

 

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 稲刈りも始まったせいかカラスは別の場所へと移動していった。イチジクを食べない私はおもむろに熟しそうな実をもぎ、ジャムを作ることにした。というのも、9月も始まったばかりの頃に、母がくも膜下出血で入院してしまったからである。昼飯時に掛かってくる電話に吉報など無いというのは私だけだと思うが、今回もそうだった。なんでだ。

 こういう話は結論を後回しにするとハラハラするだけなので、先に結論を述べておく。母は無事だ。いや、くも膜下出血の時点で無事ではないんだが、後遺症も無く3週間の入院を経て9月末に退院した。とりあえず日常生活にも支障は無い。さすがに3週間も入院していたら体力も体重も落ちてしまったが、まぁ多分家で好きなものでも食べていたらそれなりに回復するだろう、と思いたい。生活習慣病とはほぼ無縁で過ごしてきたので高血圧などが原因とは考えにくく、動脈瘤の位置も先生が「なかなか珍しいです」と首を傾げるほど。結局、原因は謎のまま。病院では退院時に栄養士の方が色々とアドバイスをしているようだったが、母には全く無かった。つまり食事制限が無いのである。まぁ体重も小柄とはいえ39キロまで落ちているので、制限どころか「もっと食え」と言われかねない。

 

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 病院で説明されたのだが、くも膜下出血を発症すると約3分の1は亡くなってしまい、約3分の1は重い後遺症が残り、そして約3分の1は重い後遺症も無く社会復帰できるほどまでに回復するらしい。まだ水頭症のリスクは残っているものの、ひとまず社会復帰できるという3分の1に残ることができた。もちろん確率的な問題ではないので運がどうのと言う気は無いが、初動が恐ろしいくらいスムーズであったということは強運の持ち主であるとしか言い様が無い。家にいても暇だからと仕事を続けており、その職場で発症したのだが、車で数分の場所に救急指定病院があったのが幸いだった。そこですぐCTを撮り、脳出血の疑いがあると診断され、すぐに専門の病院へ転院することができた。これがもし自宅で発症し、私や夫が外出中だったり夜中だったりしたら、どうだったのだろう。

 

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 って、ジャム作りの画像を挟みながらする話じゃないな。まぁとにかく手術も成功し、2週間のSCU(脳卒中の集中治療室)生活を経て一般病棟に移り、1週間で退院することになった。退院後1週間ほどは寝てばかりだったが、少しずつ元の生活に戻りつつある。現在、ジャムは食べられることなく冷凍室で眠っている。実がなり過ぎてそれどころじゃないのだ。せっせといちじくを食べる母。食べ切れないので夫実家や隣宅にあげたりもしている。日常だなぁ。唐突に某・虎舞竜の例の曲が脳内に流れてきたが気のせいにした。