キレイな家を目指したい

物臭だけどキレイな家に住み続ける方法を模索しています

「風呂に水を溜める」は地震対策として有効か

 昨日の続きというわけじゃないんだけども、下書きに残っていたので。すっかり忘れてたな……。

 よく地震対策として浴槽に水を溜めておくべきと聞くけど、実際のところはどうなのか。そういや母にも言われましたね、「地震対策に風呂のお湯張りっぱなしにしないと」って。なんかテレビで見たんだってさ。というのが一昨年の話で、特にそれを実践するという気は無かったものの、冬場は凍結防止でギリギリまで残り湯張りっぱなしだし、それ以外の季節は惰性で夕方まで掃除せずそのままという日が多かったので、結果的に「浴槽に水が溜まっている」状態になっていました。

 とはいえ浴槽に残り湯が存在していたとして、実際地震で断水した際に使っていたかというと……使ってなかった気がするんだよなぁこれが。

 

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 これが震災時の浴室の様子。たまたま浴槽に残り湯があったものの、激しい揺れでかなり減っていました。つまり周囲が水浸し。もし浴室に亀裂なんか入ったりしていたら床下に水漏れなんて事にもなりかねなかったかもしれない。

 そしてこの残り湯、全然使わなかったわけです。下水が機能していない状態でザバザバ流すわけにもいかなかったし、幸い徒歩3分以内で仮設トイレに行ける環境だったので、トイレ使わなかったんですよ。

 トイレと飲み水以外はどうだったかというと、幸い実家のある地域では断水しなかったので、安否確認のついでにポリタンクに汲んで持ってきました。それも最終的(1週間後)には残ってましたけどもね。洗濯なんか復旧するまで完全に放棄していたので、お湯沸かして体を拭くくらいだったんですよ、用途が。

 何より、浴槽にお湯が残ってようが水を溜めとこうが、雑菌がわらわら存在する事を考えるとトイレしか用途が思いつかないんですよね。でも断水するレベルの地震の場合、迂闊に自宅のトイレは使えない。洗濯なんかすれば使うんだろうかと思ったけど、すすぎの水はキレイじゃないと洗濯物が雑菌パラダイスになってしまうだろうし。そもそもエコキュートのタンクがあるので、わざわざ溜め置きする必要性が無いような気が。

 というわけなので、水の備蓄は飲用水の心配しとけ、備蓄のミネラルウォーターは定期的に飲んで新しいのと入れ替えとけ、くらいかというのが我が家の見解です。結局のところ「人によるし、状況による」という、身も蓋もない話になってしまうんだろうなと思います。浴槽の溜め水が役に立ったと言う人もいれば、そうでもない人もいるわけです。いくらエコキュートのタンクがあったって倒れて壊れりゃ意味が無いのです。だからもう結果論でしなかいんだろうなと。

 災害対策に「完全」や「絶対」なんて言葉は使えないんですよね。想定外の事なんていくらでも起こるだろうし、いくら自宅の備蓄は万全だ! なんて思ってたって、外出先で被災して家に戻れなかったら……?  いくらでも考えられるし、いくら考えても絶対的な答えなんか見つからない。それでも考えるしかないんだと思います。以上。