キレイな家を目指したい

物臭だけどキレイな家に住み続ける方法を模索しています

オール電化は災害時に不利なのか

 今日の「でんき予報」を眺めていると、昨日の逼迫っぷりが改めてよく分かります。停電しなくて本当によかった。これまでの地震の被害だけでも大変なのに、それに加えて大規模停電なんて考えるだけでゾッとする……。

 そういえば自宅はオール電化ですが、「オール電化は災害に弱い」だの「オール電化は停電に弱い」だの言われがちですよね。だから電気だけじゃなくてガスも使えるようにしたほうがいい、って。私も家を建てる際に「ガスあったほうがいいのでは……」と考えたりしたこともありました。でも結局オール電化にしたわけです。その理由は省略しますが。

 旧居ではプロパンガスがありました。震災でもボンベが倒れるなどの被害が無かったので、ガスそのものは使えたんですよ。でも使えませんでした。今どきのガス給湯器は電源が必要なので停電すると使えません。「せっかくプロパンボンベがあるのにいいいいい」と嘆いたものです。

 コンロはIHだったのですが、震災時にコンロが使えなくて困ったかといえば正直なところ困りませんでした。カセットコンロがあります。非常時に凝った料理なんか作れないので、煮炊きできればそれだけで十分。

 つまり「震災の時はプロパンガスがあったので助かりました!」という感想が残念ながら一切出てこなかったわけです。IHじゃなくてガスコンロだったらガスが使えたのにね、くらい。「コンロが使えたのに」じゃなくて「ガスが使えたのに」です。この微妙な違い、分かりますでしょうか。

 他のガスの使い道といえば「ガスストーブ」「ガス炊飯器」「ガスオーブン」「ガス乾燥機」などくらいしか思いつきませんが、炊飯器やオーブンや乾燥機などは無ければ生死に関わるものでもないので何か違うなと思います。で、ガスストーブは「いやそれ普通に石油ストーブでいいでしょ」となるので却下。そもそもプロパン料金が高かったのでガスを活用しようという気にはなれなかったよ……。

 個人的にオール電化か否かの争点は暖房なんだと思います。震災の時に「使えてよかった」と思ったものは反射式の石油ストーブでした。石油ファンヒーターは当然電源が必要なので使えません。とはいえ、それならオール電化だったとしても「備蓄として反射式ストーブを置いておけばいいのでは」という話で終わってしまいます。その場合、問題は燃料です。いつ起こるか分からない災害のために灯油を備蓄しておくのは現実的ではありません。劣化してしまいます。だったらカセットガスストーブを備蓄しておくほうがいいのでは。

 ちなみに気密性の高い家では石油ストーブなどは使えません。そりゃ窓を開けて換気して使えば使えるだろうけど、それならFF式のものにするでしょう。強制給排気します。そういったものを使って、非常時には反射式のストーブを換気しながら使うというのであれば、まぁ、停電時でも使えてよかったねと……なるにはなるけどどうなんだろうなぁ。

 というわけでいろいろ考えてみたものの、「オール電化じゃなきゃ使えたのにいいいい」と口惜しい思いをするということは特に無いのでは……? と思いました。備えさえあれば、という前提ですけどね。以上、非常に底の浅い考察でした。あまりに雑だったので後から多少書き直したものの、それでも浅いですね。では。