キレイな家を目指したい

物臭だけどキレイな家に住み続ける方法を模索しています

猫を飼っている人と飼おうと思っている人、全ての人に知ってほしいこと

 敷地が無駄に広いせいか何なのか、我が家の庭は猫達の縄張りの一部になっています。勿論、餌遣りなどはしていないので、単純に巡回ルートにされているだけなのですが、その中の1匹は足に障害を抱えています。恐らく何らかの事故により負ってしまったと思われる障害、それでもその猫は大して気にもしていないかのように、自由気ままに庭を闊歩していました。

 警戒心が少し強く野良猫かと思ったものの、よくみると白い毛並みが綺麗なので、誰かに飼われているのでしょう。田舎なので外飼いは当たり前の世界、だけどそれを不安に思う事もあります。いくら田舎でも、いや田舎だからこその車社会。皆が皆、安全運転をしているわけではありません。いや、仮に安全運転をしていたとしても、急に猫が飛び出してしまえば無事では済まない事だって多いのが現実。昨日もそんな話をしていました。あの猫は大丈夫だろうか、うちに来れば家の中で3食昼寝付きなのに、なんて冗談めいた事を夫に言いながら猫が通り過ぎるのを眺めていました。今思えば、無理難題だとしても、そこで足止めなり何か出来る事は無かったのだろうかと悔やむのです。せめて1分でも時間が違えば、と。

 猫を見届けて家に入ろうとした時、鈍い衝撃音がしました。通り過ぎたと思っていたのに猫はまだ路上にいて、車に撥ねられたのです。植木で視界が悪く気付けませんでした。撥ねた車は減速する事も無くそのまま走り去り、戻って来る事もありませんでした。

 猫は苦しそうにもがいた後、動かなくなりました。なんで、ついさっきまで元気に歩いていたのに、どうして。見掛けてから1分経ったか経たないかの出来事に、もう本当に遣り切れない思いでいっぱいになり、どう表現していいのか分からない感情で頭がオーバーヒートし、最終的には埋葬しました。もしも飼い猫だったら勝手に埋葬してしまうのも申し訳ないとは思ったものの、とても惨い姿だったのでこのままにしておけず……。近くで見ると本当に毛並みが良くて、まだ温かくて、もしかしたら生きてるんじゃないかなぁなんて思っても、やっぱり心臓は動いていなくて、もう本当に本当に悲しくて「ごめんね、ごめんね」と謝りながら敷地内に埋葬しました。

 

 そんな事があったのです。もし室内飼いだったら、こんな悲しい事は起こらなかったでしょう。外飼いでも、せめて首輪があればすぐにでも連絡出来たでしょう。「野良」なんて言葉があり、NHKの某猫番組でも猫が外で伸び伸びと生きているのを見ると、室内で飼うなんて可哀想、と思う気持ちも分からなくもないです。だけど、外飼いには病気のリスクと事故のリスク、両方あるという事を忘れないでいてほしい。ある日突然、猫がいなくなるという事があります。その中には、こうして路上で惨い姿になってしまう事だって含まれています。勿論、猫だけに限らずロードキルというものは発生するし、どうしても避けられない動物の飛び出しも確実に存在します。猫だけが可哀想という事じゃありません。だけど、せめて外飼いじゃなくて室内飼いさえしていれば失われる事の無かった猫の命だって沢山あるのです。だから、やっぱりイエネコは室内飼いしてほしいな、と思います。悲しいですよ、こんなの。

 あと、動物を撥ねたり轢いたりしてしまってもそのまま走り去るのではなく、せめて止まるなりしてどこかに一報入れてくれればいいのに……とも思います。とりあえずどこに連絡すればいいのか分からなければ道路緊急ダイヤル(#9910)に連絡。現場の住所が分からなければ電柱や標識の管理番号が役に立ちます。

 ちなみに撥ねた車はとある企業の車で、個人的には、もうお宅のサービスは使わないよと多少感情的に思ってしまいます。動物が飛び出してきても無暗に回避するなというのは、いついかなる時でも回避せず躊躇いなく轢けという話ではないでしょう。まして40キロ制限の道なのだから、注意するのは尚更なのに。猫が道路に出たのを見てから車がその地点を通過するまでは30秒以上時間があったと記憶しています。植木こそあるものの道路自体はどこまでも直線で見通しが良いのに、何故。何故なんて言ったところでどうにもならないし猫が生き返るわけでもないんですが、とてもやるせないです。