キレイな家を目指したい

物臭だけどキレイな家に住み続ける方法を模索しています

田舎は墓参りで密になる(※車が)

 田舎の墓参りにかける情熱(?)はすごいなと思います。普段誰もいない場所が盆の入りには車でごった返すのです。前の日からポツポツと準備する人が表れ始め、当日の朝~昼までが墓参りラッシュ。多少の雨など物ともせず人々が押し寄せます。あまりそういうものがよく分からないので検索してみると、どうも墓参りは何よりも優先すべきことであり、それが先祖を敬う気持ちに繋がるので午前中に行くのが好ましい……とか何とか。はぁ。ルールではなくマナー、というか気持ちの問題ですかね。よく分からないけど。

 とはいえ、いくら「午前中に行くのが好ましい」と言われようと混雑している場所になど近づきたくありません。だからこれまで午前中を避けて墓参りに行っていたのですが、今年は午前中に連れて行かれました。それはもう私のテンションは下がる一方で、墓場に到着すると駐車場がほぼ満車。これで墓場も過密状態だったら「いやこの御時世だし良くないって、ゴーホームしよう」と丸め込んで帰るのですが、残念ながら夫実家の墓がある墓場の駐車場はせいぜい5台程度しか止められない(特に整備もされていない)砂利スペースのことなので、墓場自体は閑散として見えるのでした。つまり墓の数に対して駐車台数がものすごく少ないと。

 そんな適当な駐車場なので、みんな適当に止めています。夫母は端っこの草むらに入る勢いで潜り込みました。あと1台は辛うじて止められそうなのでバックして入ろうとしたところ、後続の車に割り込まれました。何してくれやがるのですか。さらに後続の車までグイグイ前に進んでくるものだから、うちの車が身動き取れず。ここ墓場だよな? 墓参りに来る人々ってのは信心深いってことでいいんだよな? そのわりには自分さえ良ければいいという感じで突っ込んでくるよな。「信心=道徳心」ではないんだろうな。先祖は大事にするけど他人はどうでもいいってか? あーやだやだ。

 途端に全てが馬鹿らしく思えてしまい、このままでは墓場でロクでもないことを口走りかねないのでその場を離れて頭を冷やすことにしました。そもそも待機する場所すら無いのでその辺を一周するしかないのよ。で、戻ると1台分の空き。ただ気になるのが、普段は奥のほうに車止めたりする人はほとんどいないのに止めている人がいたこと。あれ、普通に出られないのでは……。

 墓参りを済ませ、車のほうを見ると例の車がうちの車の真後ろににじり寄っていました。隣が空いていたので普通にそっちから出ればいいのに、頭から突っ込んだせいでバックで上手く操作できないのか、とにかくうちの車の真後ろにベッタリと張り付いて待機しています。高齢者だし仕方ないのかなと思いつつ車に戻った途端にエンジンを空ぶかしするじゃないですか。えーと、何、邪魔だってか。そりゃ邪魔でしょうよ。じゃあなんでそんな車を止めないような場所にまで頭から突っ込んで止めたんですか。うるさいなぁ、今出るからちょっと待てってば!……あ、うっかり口から漏れ出てた。あーあ。もう知らん。今思うとエンジンの空ぶかしは昔の車の癖をそのまま引きずってただけかもしれません。でも今の車では意味ないだろうし、うるさいものはうるさいんじゃ。

 最初から最後まで徹底的に嫌な気分になった墓参りで、「無」を目指すという目標は初日から潰えましたとさ。どっとはらい。