これは一体何かというと（前回と同じ書き出し）、とりあえず車に積んどこうと思ったもの。タオルと扇子。扇子はペットボトルのお茶を箱買いしたら入ってました。畳んだ状態でも何となく分かっちゃうディズニーキャラ。すごいな。
で、どうしてタオルと扇子を車に積んどこうと思ったかというと、「あ！ 道端に具合の悪そうな人が！ 熱中症か?! 冷やさないと!!」という状況に出くわした時に役立つから。そんな状況ありそうでなかなか無いと思いますよね。あるんですよ。というか、あったんですよ。そして「あータオルとか積んどけばよかったなー」と思ったわけで。
適切な物が無いと人はどんな行動に出るか。手持ちの物でどうにかしようと努力します。
その結果がこれ。ハンカチはいいよまだ、タオルより小さいだけだから。でも、この謎のポリカはどうなのよ。動物病院通いしてた頃のものがまだ車に残ってたんだけど、まぁこれでも扇げるからいいと言えばいいんだけど、多分他の人達「なんだこれ……？」って疑問に思っただろうな。ちょっと恥ずかしい。
というわけで熱中症らしき高齢者が動けなくなっていました。既に話し掛けに行こうとしている人がいたので一旦素通りしてスポーツドリンク買って戻って救護していた人達に話し掛けて……まぁ、どうにかなるもんです。心臓マッサージ等だったら本当に自信が無いけども、自信があるとか無いとか言ってる場合じゃないだろうし、そういう時はそういう時でどうにかするんだと思います。多分。
それにしても救護している人達はすごいですね。どこからともなく集まってきてテキパキと行動して救急隊に引き渡したら方々に去って行く。近くの店の人以外はどこの誰かも分からない人達。なんだこれ、かっこいいぞ。と、他人事のように思っていましたとさ。いや自分は大したことしてないんで。謎のポリカ板で仰いでただけなんで。
でも、誰もが躊躇わず救護に当たることができるとは限らないんですよね。私も駅のホームで具合が悪くなってしゃがみ込んで動けなくなったことがありましたが、たくさん人がいても全員素通りでした。助けてほしかったなどの恨み節は無いにしても、まぁ、ねぇ。「十人十色」と言うくらい、人はそれぞれなので仕方ないです。多分、助ける気が皆無じゃなくても「誰かが声を掛けるだろう」と思うんでしょうね。というか事故の当事者でもない限り救護義務は発生しないから何とも。
自分だって「助けることに理由なんている？」なんて堂々と言えたもんじゃないし、状況次第では即座に適切な行動が取れるわけでもありません。今回は分かりやすい状況だったのでほぼ何も考えず行動できました。他にも人がいたから連携して動くことができました。じゃあ一人だったら？ これ、いくら考えても分からないです。とりあえず見過ごすようなことだけはしないと思うけど、その時に自分がどういう行動に出るのかはその時の状況次第かと。
そもそも自分はどうして助けようとするのだろう。うーん……理由……理由……無いんだよなぁやっぱり。助けたいから、というのも微妙に違う気がする。正義感なんて大層なものは持ち合わせていない。褒められたいわけじゃないし感謝されたいわけでもない。見返りなんか考えたこともない。じゃあどうして。どうしてだろうなぁ、よく分かんないや。この御時世なら「コロナかも……」と考えて躊躇する人もいるのだろうけど、そういえばそうだったっけなくらいウイルスのことは頭に無かった。なんだろうね、本当に。自分で自分がよく分からない。
まぁいいか。それで誰かが助かるのなら、それだけでいいんじゃない？ ま、助けてほしいのはこっちなんだけどね、ハハハ。と、適当なことを言いつつお茶を濁すのでした。あー何の悩みも無く生きていけたらいいのになぁ。
