キレイな家を目指したい

物臭だけどキレイな家に住み続ける方法を模索しています

「ときめかないものは捨てる」と言うのなら人生捨ててもいいですか

 やっぱり前向きな考え方のほうが好まれるんだよね。当たり前だけど。でも「片付け」というものに興味を示す人間というのはキラキラ思考が効かない状況下にいるという可能性もあるわけで、「好きな物だけに囲まれたらHAPPY☆」とかそういうノリが完全に傷口に塩か味噌。地獄の底から這い上がれず衰弱しつつある人間からしてみれば、あんな世界眩しすぎてトドメ刺されるわ。そういう思考しかできないから屑なのであり、そういう屑のような人生だから捨てたくなる。

 人間、悩みの大半は人間関係に起因するものであるような気がするが、その人間関係すら捨てようとオススメしているものもある。それができれば苦労しないんだよと、私は思う。赤の他人ならともかく、身内と縁を切るということは相当な事情でも存在しない限り無理だろう。血の繋がった肉親であれば尚更だ。だからせめて距離を置くというのが現実的な解決策だろうとは思うものの、一度同居してしまえばそのハードルは一段と高くなり、穏便に距離を置くということは不可能に近いものとなる。

 自分の場合は結婚して親元を離れても苦労が絶えず(自分で言ってしまうのもアレだが)、自身と実家との関係の異常性に気付くことができなかった。今思い返せば、息苦しい実家から逃れられた解放感というものが確かに存在していたと思う。当時、いやせめて同居が決まる前までにそれに気付くことができていれば、今の苦悩は存在しなかったのだろう。同居しなかったらしなかったで別の問題が発生していただろうが*1、毎日憂鬱な気分にならないで済むというのは、かなり大きなメリットだ。

 そう思うと、兄はいいなと呪いたくなる。親に迷惑掛け放題で借金をも踏み倒しトンズラで、私に「(母のこと)よろしく」と一言のみ放り投げて都会で生きているのだから、呪詛の一つや二つも掛けたくなるのも仕方ない。自由奔放に生きて発生する苦労と、自由奔放すら許されず発生する苦労。同じ兄妹でも生まれるタイミングと性別が違うだけでこんなにも差が出るのか。いや、兄の生き様が羨ましいとは微塵も思わないが、結局のところ「長男」というだけで優遇されているのが丸分かりで、嫌にもなるよなぁと。赤の他人が自由に暮らしていても特に何も感じたりはしない。だけど、やっぱり身内、しかも実の兄となると、やっぱり比べてしまうし、ズルイと感じてしまう。もしかしたら私だって末っ子だからとそれなりに甘やかされていた可能性も否定できないが、それってせいぜい「激しく言い争いになっても包丁持ち出されない」レベルなんじゃないかとも思ってしまう。いやまさか、もっと他にあるだろう。きっと。たぶん。おそらく。思い出せない。今の私では思い出せない。

 結局何が言いたいのかというと、「私の人生クソなのでどうにか打開したい」ということ。人生捨ててリセットできればなぁ……やっぱり私はリセットボタンがあったらボタンを押してしまうのかもしれない。

 

 

 

*1:かつての実家といえばご近所問題などだろうが、それは母の問題であって私の問題ではない。そう思うだけでもかなり心的負担が違ってくる。