朝起きたら、階下がコーヒー臭に包まれていた。
最初は、母が毎朝コーヒーを飲んで出掛けるからそれだろうと思っていた。疑いもしなかった。しかし時間が経過しても消えないコーヒー臭。コーヒーの匂いに包まれて、なんて優雅なものではない。コーヒー臭にギリギリと締め上げられるようなそんな感じ、と言ったら伝わるだろうか。さっぱり伝わらないだろう。
簡潔に述べると、悪臭だ。何かがおかしい。さすがに３時間も経過すると違和感レベルの話ではなくなるので、原因を探す事にした。
しかし残されていた物で明らかにおかしいのは、この小皿だけ。というかこれ以外考えられない。何かしらの原因で焦がしたものと推測。洗っても落ちないこの汚れには見覚えがある。電子レンジだ。電子レンジのターンテーブル（セラミック）の焦げ付きにそっくりなのだ。
というわけで電子レンジを開け……うっ!!Σ(ﾟдﾟlll)
臭い。これは臭いぞ。まるで電子レンジの中で焚き火でもしたのかと言わんばかりにキナ臭い。まぁこういうニオイは嫌いじゃないんだけど、屋内で発生されたら最も困るであろうこの臭いを、一体どうやって発生させたのか。そりゃー加熱のし過ぎしか無いだろう。時々拭き掃除はしているので目立った汚れは無いのに、拭いても拭いても薄茶色の汚れがなかなか落ちないのはヤニだろうか。
母の帰りを待って、一体何をしたのか訊いてみた。
「あーそれねー（笑）。ジャガイモ電子レンジで温めてトマトを採りに外に行って戻ってきたら焦げ臭くて、見たら煙がモクモクと出ちゃっててー。怒られると思って窓全部開けて換気したんだけど、やっぱり臭かった？ いつもこんなにならないんだよ？ ２分にしたつもりなんだけど20分になってたのかなー。やだー」
何かを焦がしちゃったんだろうなーくらいに考えていたら想定以上の返答が返ってきて困惑した。そりゃ２分で食べられるレベルまで加熱されるんだから、20分も加熱したら炭にもなるわ。
母が離れている間に、まさにこんなリンク先のような状況になっていたのかと思うと、火災保険は大事だなと感じる。じゃなくて、うっかりで家を燃やしかねない状況というのは恐ろしい。
記事の元になっているのは国民生活センターの報道で、その資料が以下のものだ。
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20150319_1.pdf
事例の中にイモを加熱し過ぎて発火というケースがある。焼き芋100グラムを加熱し続けたところ、５分ほどで発火。母の「煙がモクモクと」という状況はこれだったのだろう。画像を見るとゾッとする。もしこれがロクに掃除もしていない電子レンジだったとしたら、汚れも炎上に加勢していただろう。やはり日頃の掃除は大事だ。大事なんだから掃除しろ。他の場所も掃除しろ。さあ早く。
ちなみに焦げ付いた小皿はメラミンスポンジやクリームクレンザーでどうにかなったので一安心。問題は電子レンジだな。続く。
