いや、あんまりクルミ割り器を常備しているお宅というのもそんなに無いと思うんだけど。きっとあれば便利。でもしょっちゅう使うわけでもないのに割り器を買うなんて勿体無い。利便性を取るか、お金を取るか。私はお金を取りました。だって自分のクルミじゃないんだもの。小屋に長らく放置されてた夫実家のクルミを「コレイジョウホウチシナイデクダサイ」と言わんばかりに処理という名の貧乏くじを引き受けたんだもの。お金掛けたくないです、そんな事に。
金づちで叩くにも土台は硬い物(コンクリートや岩)推奨となると作業なので、屋内でするのは難しい。というか暑いから外はイヤ。じゃあ他の方法って何だと思い調べたら
- 一晩水に漬ける
- フライパンで乾煎りする
- 殻が少し開いた所に包丁を入れて割る
- ほじる
という感じらしいので、概ねそのように従ってみることにしたのです。地獄でした。
いきなり「地獄」とか書いてしまいましたが、バケツにクルミと水を入れたら真っ黒。汚れなのか果肉の成れの果てなのか何なのかもう分からないくらい、真っ黒。そもそもいつから夫実家に存在したのかが不明なのがなぁ……とりあえず黒カビなどではなさそうだからいいんだけど。それなりに汚れが落ちるまで何回も何回もタワシで洗い、初っ端から自分の行動に疑問を持ちましたとも。なんで引き受けたんだろ。
翌日に乾煎り。多少乾かすべきかとも思ったけど面倒なので適当に水切りしてそのままフライパンへ投入しました。特に問題も無かったので、多分大丈夫なんでしょう。多分。
しばらくすると殻と殻の間に隙間が発生するので、取り出して次のクルミを乾煎り。そして取り出して次、取り出して次、取り出して……安請け合いはするもんじゃないですよね。猛省。
なんかクルミって鳥の頭みたいだなー。ああいっそカラスみたいにコンクリートの上にクルミ並べてタイヤで潰すってのはどうだろう。いやそれ食べるのか。野生化でもすんのか。そんな事を考えるくらいには、うんざりしています。口は災いの元。
隙間に包丁を差し込んで、あとは「パキッ」と音がするまで軽く叩き付けます。思いっきり叩き付けると殻が跳ね跳ぶついでに実も砕けて跳ぶ事があるので後始末が大変、というのを学習した結果です。
まぁ包丁で完全に割るのに成功すると断面はキレイなんだけども。途中から手でこじ開けるとあんまりキレイじゃないかもしれない。でも別にそんな事は次の工程でどうでもよくなります。
だって、実を取り外そうとすると砕けるから。
竹串が良いというので素直に従いましたが、試しに爪楊枝を使用してみたところ強度が足りず若干しなるので作業し辛いです。
ボロッボロだなぁ。自分で食べるんだったらそれでもいいんだけど、いやもうしょうがないでしょ。いいよ気にしなくて。
そしてこのような構図となり、投げ遣りな気持ちで作業は続くのです、2日間も。やー時間が無くてというか単純作業に耐えられずに日を跨いでしまったよ。そして作業が完了した時の画像が無いよ。撮るのすっかり忘れてた。でもまぁ概ね左下の量が3倍になるくらいなので、画像無くてもいいと思う。そして、下に溜まった細か過ぎるものを残して、夫実家に届けました。二度とやりたくないです。でもまぁ「クルミを割った」という経験は得られたので良しとします。今度自らの意志でクルミを割る機会があれば、クルミ割り器買うよ。